微熱 ア・イ・ス・ル・ヒ・ト・ヘ
to my beloved 3
「このままでいたいよ、、、ずっと、ずっと、、、」
中2の頃からサキは髪を金髪にして先生に怒られたり、カズキ
はバンドの真似事をしたりしている。
当時カズキの家は父親の事業が順調らしく、親はカズキに受験
をさせたかった様だが、カズキは逃げ続ける。
中学受験にも失敗しているカズキに再び受験を押し付けられる
事は、苦痛を通り越し嫌悪にも近い感情だ。
塾に行く振りをして近場のゲーセンで遊んでいる所を母親に見
つけられては家に連れ戻される。カズキの日々はそんなくり返
しだ。
サキとカズキの出会い。
クラスは違っていたが2人は同じ中学の同級生。サキもギター
を初めていて、2人は同じ楽器屋で遭遇したり、いつもお互い
が気がなる存在だ。
カズキは女のコの事には多分奥手で、サキを誘い出す勇気はな
い。
中学を卒業したカズキはカナダ行きを控え、英会話学校に通い
つつスケボートとバンドに明け暮れる、そんな退屈な毎日だ。
ある日カズキがカーブと坂の多いお気に入りスポットでスケボ
ーをしていると、サキの中学時代の不良仲間吉田のチャリが突
然カズキの前に止まる。
吉田はカズキのお気に入りのアルバム、JOHN LENON の "R
OCK'N'ROLL" を中2の時から返していない。カズキもあえて
返せとは言っていない。
吉田はカズキに声をかける。
「お前さぁ、あにやってんだよ」
「お久さぁ」
「てかお前プーしてんだって?」
「違うよ。スケボーしてんだよ。吉田ってサキの家知ってんの
かよ?」
「知ってるけど。すぐそこだし」
「今居るかなぁ」
「行きたいのかよ?」
「家の場所教えろよ」
「じゃあ、連れてってやっから」
カズキがスケボーに乗って吉田のチャリの後ろにつかまると吉
田はそのまま走り出す。
湿った風がカズキの長い髪を撫でる。
to be continued...
0コメント